現場の声から読み解く、介護支援の新たな課題


活動の背景

高齢化が加速する中で、介護現場における人手不足や業務負担の増加が深刻な課題となっています。特に現場で働くスタッフの方々からは、「制度上の支援と実際の働き方が乖離している」という声を以前より伺っており、現状を肌で感じるために施設を訪問することを決めました。

当日の様子

この日は、〇〇市内の特別養護老人ホーム「なごみ苑」を訪問しました。施設長をはじめ、介護職員、看護スタッフの皆様とお話をさせていただき、現場の運営体制や日々の業務内容について詳しく伺いました。

日中の食事介助やレクリエーションの様子を見学しながら、スタッフ同士の連携の重要性、利用者の生活に寄り添う姿勢に深い敬意を覚えました。また、夜勤帯のシフト調整や、突発的な対応の負担についても率直なご意見をいただきました。

得られた学び・成果

現場の方々からは、「制度として“整備されているように見える”部分も、実際には人的・時間的リソースが足りずに回せていない」という実態が共有されました。

また、介護スタッフの業務範囲が年々広がる中で、“ケアに集中するための支援体制”が求められているという点が特に印象的でした。「介護のプロフェッショナルである自分たちが、雑務や非本質的な業務に追われる現状に、ジレンマを感じている」との声には、胸が詰まりました。

今後に向けて

今回の訪問を通じて、制度の整備だけでは現場の課題が解消されないという現実を改めて実感しました。人材確保のための待遇改善、ICT導入による業務の効率化、専門性を活かす役割分担の見直しなど、多角的な支援が必要です。

今後は、介護現場の声を反映させた提案を議会でも積極的に行い、**“現場に届く支援”**を形にしていけるよう取り組んでまいります。


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